ラインの後始末  2000/10/05 木曜日 更新

喜多さんより先日写真を頂きました。それはラインに絡まって死んでいる鷺でした。その写真はこちら


 このホームページでは釣り場に散乱するゴミの問題について何度か触れたことがありますが、その中でも今回は釣り糸(ライン)について少し書かせていただきます。

 私自身ゴミ拾いをしていて広いのが一番大変な物は釣り糸です。他の草や木などに絡まっていて回収するのみ手間が掛かり、落ちている釣り糸の中には先にルアーやワームフックなどがあり大変危険だからです。また皆さんも経験があると思いますが湖岸を歩いていて足に釣り糸が絡まったことはありませんか?最近では僕もこう言った事がよくあります。

 我々バスアングラーでも気になる湖岸の釣り糸。実際に湖岸で生活する鳥たちにとってこの釣り糸は大変危険な物です。私たちバスアングラーは絡まった釣り糸を手で取ることが出来ますが鳥にはそう言ったことが出来ません。羽に絡まれば飛べなくなってしまうし、その絡まった釣り糸が何処かに引っかかっている物ならその場所から移動もできません。つまり鳥はこの湖岸などに捨てられた釣り糸によって命を落とすことがあるのです。

 私自身、羽に糸が絡まっているらしく飛べない鵜を99年に入って何度か目撃していますし、先日11月23日の釣行時は根がかりした釣り糸に足を絡めてしまっている鴨を見かけ救出しました。また、大阪府在住の斎藤さんは先日の釣行時に釣り糸の先にあるルアーなどを誤って食べてしまったらしく亡くなってしまっている鴨を見つけたそうです。

 これは斎藤さんが見かけた亡くなってしまった鴨です。

 では我々バスアングラーが出来ること。それは釣り糸を捨てていかないと言うことです。(その他のゴミを含め当然のことです)

 また、釣りには根がかりをしてラインブレイクすることはどうしても付き物ですが、出来るだけ糸を切る際に水中に残る部分を少なくできるよう糸の先の方をもって切るようにして下さい。

 また、最近よくこんな事はありませんか?釣りをしていて釣り糸を釣ること。そう言ったときはその引っかかってきた釣り糸を切って持ち帰るようにしましょう。服などのポケットに入れておいて、それを帰りにコンビニなどのゴミ箱に捨てるだけです。勿論同様に湖岸を歩いているときに足に絡まった釣り糸もほどいて足から取るだけでなく、そのほどいた糸を持ち帰りましょう。

 琵琶湖を含め湖はバスアングラーや地元住民の方々だけの物ではありません。その水辺に住む魚たちを含めた鳥や昆虫などすべての生き物の物です。我々バスアングラーのわがままな行為によってそこに生活する鳥などの生活を奪う権利など何処にもないはずです。

 是非皆さん今後釣りに行かれる際は釣り糸を捨てないことは勿論、見かけた釣り糸も出来るだけ回収して下さい。そうすれば僕や斎藤さんが見かけたような悲しい光景は少なくなって行くはずです。


 釣り場のゴミの中でも今回は釣り糸に関して僕自身が感じていることを掲載しました。もしこれを見ている方々の中でこの釣り糸の後始末の仕方でいい方法が思い浮かぶ方いらっしゃいましたら是非教えてください。釣り場に残っている釣り糸の処分の仕方の提案でも結構です。ここで紹介させていただきます。

 是非今後とも琵琶湖がすべての物にとって安らぎの場であるよう願っています。

 みなさんのご意見があれば掲示板にご記入いただくか私にメール下さい。みなさんの意見としてページにアップさせて頂きます。


喜多さんより頂いた写真

木に絡まっていたラインに絡まって死んでいるサギです。
(とある河川にて)

写真を提供していただいた喜多さんからのコメント

この川では以前にもラインに絡まれたカモ君を助けたことがあります。 このサギ君が、ラインに絡まれて悶え苦しみ、宙づりになって死んで行ったことを考 えると胸が痛みます。


 このように琵琶湖以外でも釣り人の落としていった釣り糸によって鳥たちが犠牲になっています。ゴミ(釣り糸など)を出さないことは勿論、釣り糸などは是非持ち帰ってここに掲載されているような鳥の事故が少しでも減るよう皆さんご協力よろしくお願いします。

 又、最近では根掛かりをした際にラインを手前で切る人をよく見かけます。これでは益々釣り糸が水中に散乱する原因になってしまいます。

 根がかった釣り糸を切るときは出来るだけ釣り糸を持って引っ張って切るようにして下さい。そうすれば一番弱い結び目でラインは切れます。皆さんチョットした心がけです。ご協力よろしくお願いします。

 

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